社長ブログ

社長フィロソフィー日記

売上目標

カテゴリー: 経営日記

当社に売上目標があるかと聞かれると、返答は微妙だ。もちろん営業担当者の設定目標値はあるのだが(正確には売上目標ではなくて粗利額目標)、それが「目標」かと言われるとそうでもない。 経営方針を建て方法論にしっかりと落とし込まれていれば、後は各担当者が自分たちの責務を能力を発揮すれば、予定された数値は達成出来るはず。だとすれば数値目標は「目標」というよりは「仮説の当然の結果」ということである。もしそうならなかったら、それは各担当者の目標達成の努力が足らなかったと言うよりも仮説が間違ってた=経営戦略が間違っていた、つまり経営者が悪いってことである。 だから数字が達成出来なかった担当者を責めたりするのは無意味だ、というより天に唾しているようなものだとも思っている。悪いのは担当者と言うより、担当者をそのように動かした仮説、つまりその仮説を設定した経営者が悪いのだから。 とは言っても、仮説を建てるのは何も経営者だけではない。担当者がその仮説を信じて異議を唱えず一年間検証してみて、それで結果がでなければ仮説の間違いの共犯である。 という訳でやはり担当者は設定した数値の責任を取らないといけないと言うことだ。結果にではなく、仮説を(共に)信じて実行した責任を、である。それが嫌ならやはり達成のため頑張れってことか。

企業の使命

カテゴリー: カテゴリ未分類

企業の目的は、自社にしか出来ない使命を見出して、社会を少しでも良くすることだと思う。つまりこれには二つの要素があって、第一は「自社にしか出来ない使命を見いだすこと」、第二は「その使命を果たすことで確実に社会が良くなること」である。 第一の「自社にしか出来ない使命」はいきなりハードルが高い。誰でも出来ることではそんなに意味はない。社会や、もっと直接的には顧客に選択肢は増えるものの、基本的には「どこでも同じ」だから選択肢が多いというより「煩わしいだけ」である場合が多い。典型的には同じような商品を色んな会社の営業マンが毎日売りに来て、顧客からすると「もう間に合っているんだけど」と言う様な状況で、これは迷惑でしかない。 だから企業が存在価値を持ちそれを反映した利益を上げるには、知的に怠惰にならず知恵を絞って「独自の価値」を追求すべきだと思う。他の会社がやっていること、やりそうなこと、自社よりもむしろ他社がやった方が良いようなことは他社に任せるべきだ。それにそんなこと、競争が激しくてましてや大手が参入したりすれば全然旨みのあるビジネスにはならない。本来は知恵を絞って顧客から「これは御社にしか出来ない良いサービス、製品ですね。そういう提案や独自の情報提供をしてくれるなら毎日でも来て下さい」と言われるようなならなければ。 そしてもちろん、その「自社にしか出来ない使命」が社会を少しでも良くするものでなければならない。自社だけの利益を考えていては、短期的には「商売がうまい」様な状態で儲かるかも知れないが、結局自社だけが儲かる仕組みは長続きしない。社会全体を通じて動くシステムを考え、その中で「肝」になる部分を自社が提供し、他の人もそして社会も良くなるような仕組みを考え出し実現していくのが企業経営の醍醐味だろう。 言うは易しだけど、実行には相当の知恵と体力が要る。でもそれで「独創的でかつ社会を良くする会社」になれれば本望だと思います。

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