勝負脳
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先週の日曜日のマラソンで改めて思ったのだが、目標=ゴールの設定はパフォーマンスにとても大きな影響力を持つ。 水泳の北島選手の話で、「ゴールを『タッチしてから電光掲示板を見るまで』に置く」というのがあった。本当のゴールを「ゴール」と思ってしまうと、脳はその寸前で筋肉に少し手を抜く信号を送ってしまう。おそらくは力を出しきってしまうとその後の危険に対処出来ないから命に関わると言う、原始時代の遺伝子の名残だろう。だからゴール後の電光掲示板を見るまでをゴールと認識することで、脳月最後に「手を抜く信号」を送るタイミングを後ろにずらすことが出来るのだ。 今回のマラソンでも、30キロを過ぎてから「100キロマラソンを走っている」と思うことにした。いつもなら30キロでがくっとペースが落ちて35キロでとてもしんどくなり、38キロでもう止めようかと思うくらいだ。でも今回は(最初から計画的にペースを控えたこともあり)38キロに到達しても「もう少しだから頑張ろう」とは思わず、「このまま後このフォームとペースで何十キロも走れるか」を考えながら無理せず走れた。結果的には42キロを通じてイーブンペースで走ることが出来た様に思う。 実は経営も同じことだと思う。今の目標を「現状の1.2倍」とかに置いてしまうと必ず1.1倍位になりそうなところで実績的にも組織的にも精神的にもしんどくなってしまう。これを現状の10倍くらいに置いて、1.2倍はおろか2倍や3倍の実績を上げたとしてもそれは「単なる通過点」として気楽に達成出来るのではないか。 そして重要なことは、その「大きく遠い目標」を本当に信じることである。必ずその目標が出来ると信じれば、途中の通過点なんて緊張もせずしんどくもなく軽く達成出来ると思うだけどどうだろうか。