社長ブログ

社長フィロソフィー日記

経営者の役割 (4)

カテゴリー: 経営日記

経営者の役割には様々なことがあるけれど,僕が今やっているのは以下の様なことである. (1)よく考えること.ひたすら自社の強みや市場機会,社会のニーズなどを分析,また自社の実績をデータ分析してこれからするべきことを考える. (2)決めること.会議や立ち話で社員,顧客,外部の意見を聞きながら,やるべきことをどんどん決めていく.誰かが決めないと物事は進まないし,中小企業だと経営者が決めないといけない.そして決めたことはフォローアップの仕組みを作って実行されたかをチェックする. (3)仕組みを作ること.ひたすら考え物事を決めていくのは,会社の仕組み作り,端的にいうと「儲けの仕組み」を作っていくためである.「儲けの仕組み」がない会社は,ひたすら働いても消耗戦に陥っていくから,「がんばればその分報われる」ようなビジネスモデルを作るべきである. つまり僕の場合,営業や開発,生産の最前線に出て率先垂範するタイプではない.むしろ事態を少し引いて見てよくよく考えて次の策を練る方である.経営者としての役割はその人や会社の事情によって違うだろう.でも大事なことは経営者が責任を持ってよく考え,明確な結論を出すことだと思う.

伊丹空港廃止?

カテゴリー: 日常

ニュースで知ったのだが、伊丹空港の将来の廃止が真剣に検討事項として挙がっているらしい。もともと橋下大阪府知事が提案したことを、国交省が可能性として言及しているのだ。 別に伊丹空港が廃止されようとどうなろうと、(僕にはすごく不便になるのだけど)それは大きな問題ではない。大きな問題は廃止検討理由である。 廃止検討の理由が伊丹空港が不採算であるからではない。橋下知事、そして国交省が挙げている理由は、「関西空港が不採算であるから」である。つまり伊丹空港を廃止すれば、利用者はやむなく関西空港を利用するから、関西空港の経営が楽になるというものである。 誰が聞いてもおかしな理屈だと思う。だって、不採算商品・事業がある場合に、その不採算商品・事業を縮小・廃止するのではなく、投下資本も大きくてその不採算商品・事業は止められないという理由で、採算の取れている商品、業績の良い事業の方を廃止することで顧客を不採算商品・事業に誘導しようとしているのだから。 つまりは顧客の支持を受けているものを止めて、顧客の不便を強いることで支持を受けてないものを無理やり救おうという話である。これは供給者の理屈であって、顧客不在の理屈である。 民間の感覚なら、まずは駄目なものを改善する努力をする、それでも駄目なものは早めに見切りをつけ良いものを伸ばすことである。駄目なものを救うために良いものを止めるというのは全く理解できない。 こんな話がまかり通るなら、関西経済もますますお先真っ暗の様な気がする。そしてこんな話が日本全体で行われるなら、日本の将来も真っ暗だなあと思ってしまう本日でした。

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