社長ブログ

社長フィロソフィー日記

事業の意義、目的を明らかにする

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僕が所属している盛和塾では、稲盛塾長の経営12か条が基本的な考え方となっている。その第一条が、「事業の目的、意義を明確にする。公明正大で大義名分のある高い目的を立てる。」というものである。

「事業の意義、目的」とは、会社の活動が社会貢献に繋がっているか、つまりどの様に利他になっているかを明確にするということである。売り上げとは顧客に自社の製品やサービスを買って貰うことだから、当然ながらそれらが顧客のためになっていなければならない。そして顧客ニーズの総体が社会ニーズであり、社会的意義であると言える。すなわち、大上段に「事業の意義、目的」を考えなくても、自社の製品・サービスが如何に目の前の顧客に役に立っているのかを考え、それってどの様な社会ニーズに貢献しているのか?を深く考えていけば良いということになる。
顧客に買って貰えれば自社の利益になるが、あくまでそれは副次的なことで、社会ニーズを満たすことで、結果として高収益になることが王道である。高収益であることで社会により貢献できる仕組みづくりにお金を使えるし、会社が永続的に安定的に運営するための原資となる。働く社員の物質的な幸せも実現することも出来るので、高収益であることは絶対に必要なことだ。
そして会社で働く主体の社員が、人間として成長することが大事である。だから「仕事を通じて社員が成長すること」も重要な会社の目的に挙げたい。そして働き方としては、自分が得意なことで貢献して欲しいと思う。得意なことでないと生産性が低いし、それは他の得意な人にやって貰った方が良い。だから当社では、情報共有や助け合いを重視したチームワーク経営を目指している。実はこれは当社と他社との関わり合いも同じことで、当社は得意なこと、つまり防虫技術や知識、ネットワーク化、仕組み化を活かして会社同士の協力関係で社会に貢献しようとしている。生産が得意な会社、サービス提供が得意な会社、ソフトウェア会社、要素技術を持つ会社、また大学などのアカデミックな人たちとも協力して、社会にインパクトのある活動を全体として行いたいと思う。
ということで当社の事業の意義、目的を整理すると、以下の様になると思う。
  1. 防虫技術を活かし、衛生的な環境を提供する仕組み、住宅資産を守る仕組みを作る
  2. IT化を進め、生産性を高める
  3. 働く社員が人間的に成長する

そして結果として、他社を巻き込んだネットワークが構築され、当社も高収益になっていくはずである。という訳で、今年もこの目的を達成するために、社員一同頑張っていきたいと思います。

イチローが子供達に伝えたいこと

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最近、米メジャーリーグのイチローが日本に帰ってきていて、子供達相手のイベントでこう語ったそうだ。

  1. 自分に自信を持つ
  2. チームメートから信頼される
  3. やるべきことを自分で見つけられる

「僕もいまだにできているか分からないけど、野球をやってきて感じた大事なことです。44歳もまだまだ頑張ろうと思う。」
やはりその道で達人の域にいる人らしい、本質を突く表現だと思う。これはまさしくどんな分野でも、もちろんビジネスの現場でも通用することだ。
自分に自信を持たなければ、社会のためになり顧客のためになり、かつ自社も成り立つ大きな構図は描けない。その自信には根拠は要らなくて、要は「自分ならできる」と思えることが必要だ。
とは言え、自分一人ではできる事は限られている。チームとして目的を達成する仕組みの基に、チームメイトから信頼されてチームとして強くなる。こうでないと今の競争的な市場では生き残ってはいけない。
そして一番大事な事は、やるべきことを見つける課題設定能力である。今の世の中で、特に戦後の先進国に追いついてしまった日本が会得しなければならない能力とは、置かれた状況での課題設定を正しく行う力である。歴史上、トップランナーを走る国の責務は、世の中が進むべき道を試行錯誤しながら示す先見力だと思う。その点、この「やるべきことを自分で見つけられる」能力はもっとも重要な力だと思う。
これは企業活動でも同じで、皆と同じことを後追いでやっていても、競争力は付かない。置かれた環境で周りを見渡し、自社が得意なことで一番市場にインパクトを与える「秘策」を発明しなければならない。それが「やるべきこと」だと思う。
そう、組織の中でも最も重要なのは、課題を正しく解決できる人間だけではない。そもそもの課題を見つけ出し、それを組織としての課題と認識させ実行できる人材が最も重要だと思う。
当社は、もちろん、社会における課題設定、解決型の企業でいたい。そのためにはあくまで頭は柔らかく、視野は広く、将来を見通す能力を持った社員を育てていきたいと思います。

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