社長ブログ

社長フィロソフィー日記

ランニングシューズの底の厚さと経営

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日頃マラソンの練習のため走っているのだけど、シューズは底の薄い、いわゆる「ベアフット(裸足)」に近いものを選んでいる。
シューズ選びには色々理屈があって、初心者や体重の重い人は初心者用として売り出されているクッションの効いた底の厚いものが良いとされるのが主流である。それに対して、最近の理論として、初心者こそ底の浅い「3時間切り用のシューズ」を選べというものがある。僕はどちらかというとこれを信じていて、(初心者ではないかも知れないけれど)体重が重い者として、軽くてペラペラなシューズを好んで履いて練習もするし、フルマラソンも出場している。
クッションが効いたシューズの理屈は、衝撃を吸収して走り易くするということだ。それに対して底の薄いシューズを勧める理屈は、「クッションがいくら効いても体重に依る衝撃を吸収することは不可能である。クッションが効いてしまうことで足の裏で衝撃を感じることが出来ず、衝撃を受けないようにする動作が出来なくなってしまって、結果的に膝や腰を痛めてしまう」というものだ。
確かに、裸足で走れば誰だって足の裏が痛いから、そろそろとなるべく体重に依る衝撃を受けないように走るものだ。そろそろ、足の裏に衝撃を与えないように、膝などをうまく使って着地を丁寧にするものである。
で、言いたいのはシューズの選び方では、(当然)ない。
足の裏の様なセンサーは、常に働かせておくべきだということである。経営において、毎日生じている出来事は、荒くれた道路の様なものだ。石があったり、デコボコしていたり、草が生えていたり、坂道だったり、走る上で、様々な障害になりうる事実である。
底の厚いシューズを履いて、足の裏で「事実」を知らずに経営することほど危ないものはない。一見快適で何の問題もないと感じるかも知れないが、実際はその衝撃を吸収するには不十分、結局は膝や腰を痛めてしまう。
足の裏が多少痛くても、痛いことが現実であるのだから、それを敏感に感じ取って、なるべく衝撃を受けない様にそろそろと気をつけて走ることが経営であると思う。
当社の場合は、毎日全員が書く、日報がその「足の裏」に当たる。よくも悪くも(平坦でもデコボコでも)、直面した事実を正確に書いてもらい、それを共有することで、会社として事実の衝撃を感じ、適切な対処(衝撃を避ける様にそろそろと)することができる。
ということで、膝や腰を痛めない様、毎日、しっかり「足の裏」情報を報告してください(業務連絡)。

勝てる土俵、勝てるやり方

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ビジネスでもなんでもそうだと思うが、成功しようと思えば「勝てる土俵」を選んで「勝てるやり方」で勝負することが必勝法だと思う。

「勝てる土俵」は与えられるものではなくて「選べる」し、「勝てるやり方」はその土俵を十分狭く選べば、その限られたセグメントで「ここまでやっている会社はないだろう」というやり方を実行することは可能だと思う。

当社で言うと、昆虫に関わる分野はまだ広過ぎるので害虫分野に絞り、しかも市場規模が大きい農業害虫ではなくてニッチな都市害虫、しかも一般消費者ではなくて業務用分野だけに集中している。業務用都市害虫マーケットは規模で言うとたったの百億円未満(80億円程度)で、グリコのお菓子であるポッキーの年間売上が数百億円と考えると、超マイナーな業界である。

これだけニッチな業界で、当社は、年間百回以上も顧客企業を対象に研修会を行い(無料だけどかなり専門的)、相当IT投資をして業務を効率化し、全国ネットワークを構築したり、世界中の論文をチェックしながら研究開発を原料メーカーとも協力して真剣に行い、もちろん担当者が顧客を訪問しながら営業活動もしているのだから、「勝てる土俵」で「勝てるやり方」を実行していることになると思う。

それでも油断は禁物で、ニッチなところでこれだけやっているのだからというのは、段々と効果が薄れてくる。上記の経営戦略で既に15年以上やってきて、少しずつ業績を伸ばしているものの、そろそろ一段上に行かねばならない時が来ていると思う。

研究開発を深掘りして世界に通用する製品開発に成功するか、全国ネットワークを拡充して今までにないサービスを横展開していくか、この数年が勝負の時期かなと思っている。業績が良くても安心している場合ではない、いつも挑戦だし、挑戦することと社会により貢献できるのだと思います。

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