社長ブログ

社長フィロソフィー日記

予選敗退

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昨日まで、高校最終年度の長男の全国大会予選(水球)があって、惜しいところまで行ったのが結局は予選敗退ということになってしまった。
進学校の公立高校で、高校から水球を始める生徒がほとんどの状態で、ここまで到達したのだから大したものだと思う。たまに移動を手伝う為に車に選手を乗せると、スポーツ選手というより塾の通学バスみたいな雰囲気になってしまうほどだ。母校である古豪復活の為に長男を小学校から高校の練習に一人だけ参加させてから数年(今は次男がやっている)、親としても相当入れ込んで支援してきたのだが、それでも叶わなかったのだから、殆どの選手が小学校からのジュニア上がりが普通の競合チームに勝てるほどはスポーツの世界は甘くない。
スポーツの世界は「強いものが勝つ」ということで非常に分かりやすい。どんなチームでも予選を勝っていけば、いずれ「より強いチーム」に当たって、どこかで敗退ということで終わる。これはどのレベルでも同じことで、最後まで勝ち抜くチーム、すなわち全国優勝をするチーム以外は、最後は「負けて終わるのがスポーツの世界である。
最後の「負ける試合」では、今まで通用してきたことが通用しなくなり、「普段のプレー」が出来なくなり、力尽き果て、傷心の内に「不本意な結果」を経験するはずだ。たとえ全国大会に出場したとしても、全国の競合には全く歯が立たないこともありうる。地元代表の「名誉」と、全国では通用しなかったという「不名誉」をほぼ同時に経験することになる。「自らの位置」を嫌でも思い知らされる、厳しい世界でもある。
ビジネスの世界でも同じようなことがある。ニッチ市場で地方でそこそこやってる分には、そこそこ快適にやっていけることができる。ニッチ市場から出た瞬間に中堅大手との競合が始まり、今までの手法が全く通用しないことがある。ましてや全国レベルに行くと、海外市場に進出すると、今までのやり方では「大敗」して撤退せざるを得ないことも生じるのだろう。どんどん拡張していけば、どこかで「負ける」ことになるのはスポーツの世界と同じことで、逆に全国で通用しようと思えば、全国に通用するレベルで商品やサービスを時間をかけて磨いていくしかない。
当社も防虫業界に於ける業務用防虫資材の開発・販売という超ニッチ市場にいるわけだが、少し広い世界で「なんでも出来ます」とやればたちまちどこかで「より強い組織」にコテンパンにやられてしまうことがあり得る。単純に昨日まで売れていた商品を競争の激しい業界に持っていっても勝ち目がない。当社は負けたくないので、逆に言うと「負けない土俵」を選んで「負けない方法」で勝負していきたい。
それには自社の実力を冷静に見極め、知恵を絞って真面目に働くしかないので、精進して頑張りたいと思います。でももう少し先まで行って欲しかったなあと言うのが、水球チームへの(親の欲目の)本音でした。

ランニングシューズの底の厚さと経営

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日頃マラソンの練習のため走っているのだけど、シューズは底の薄い、いわゆる「ベアフット(裸足)」に近いものを選んでいる。
シューズ選びには色々理屈があって、初心者や体重の重い人は初心者用として売り出されているクッションの効いた底の厚いものが良いとされるのが主流である。それに対して、最近の理論として、初心者こそ底の浅い「3時間切り用のシューズ」を選べというものがある。僕はどちらかというとこれを信じていて、(初心者ではないかも知れないけれど)体重が重い者として、軽くてペラペラなシューズを好んで履いて練習もするし、フルマラソンも出場している。
クッションが効いたシューズの理屈は、衝撃を吸収して走り易くするということだ。それに対して底の薄いシューズを勧める理屈は、「クッションがいくら効いても体重に依る衝撃を吸収することは不可能である。クッションが効いてしまうことで足の裏で衝撃を感じることが出来ず、衝撃を受けないようにする動作が出来なくなってしまって、結果的に膝や腰を痛めてしまう」というものだ。
確かに、裸足で走れば誰だって足の裏が痛いから、そろそろとなるべく体重に依る衝撃を受けないように走るものだ。そろそろ、足の裏に衝撃を与えないように、膝などをうまく使って着地を丁寧にするものである。
で、言いたいのはシューズの選び方では、(当然)ない。
足の裏の様なセンサーは、常に働かせておくべきだということである。経営において、毎日生じている出来事は、荒くれた道路の様なものだ。石があったり、デコボコしていたり、草が生えていたり、坂道だったり、走る上で、様々な障害になりうる事実である。
底の厚いシューズを履いて、足の裏で「事実」を知らずに経営することほど危ないものはない。一見快適で何の問題もないと感じるかも知れないが、実際はその衝撃を吸収するには不十分、結局は膝や腰を痛めてしまう。
足の裏が多少痛くても、痛いことが現実であるのだから、それを敏感に感じ取って、なるべく衝撃を受けない様にそろそろと気をつけて走ることが経営であると思う。
当社の場合は、毎日全員が書く、日報がその「足の裏」に当たる。よくも悪くも(平坦でもデコボコでも)、直面した事実を正確に書いてもらい、それを共有することで、会社として事実の衝撃を感じ、適切な対処(衝撃を避ける様にそろそろと)することができる。
ということで、膝や腰を痛めない様、毎日、しっかり「足の裏」情報を報告してください(業務連絡)。

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