社長ブログ

社長フィロソフィー日記

経営者リスクと人生リスク

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経営者の仕事に休日はない。もちろん365日24時間働いている訳ではないけど、土日だって祝日だって、気がつけば仕事のことを考えているのが経営者だ。
なぜ経営者が休みも関係なく働いている(仕事のことを考えている)のかというと、それは組織の責任者であり自分の経済リスクが掛かっており、そして自分の人生がその成否によって決まってしまうからだ。経営している会社がうまくいっていないからいっておいそれと止めてしまうことは出来ないし、転職の自由もない。だから必死で頑張っているということも世間では言われている。
しかし経営者でなくても、起きている時間の殆どを仕事に費やすのだから、雇用されているサラリーマンだって人生リスクを背負っているという意味で実は同じようなものだ。いくら組織の一員だからと言ってもいくら自分は責任者でないと言っても、それで一生を過ごしているならばそれは「人生リスクを負っている」、すなわちその意味では誰でも「自分の人生に対しては経営者」ということである。
そう考えると社員だって経営者と同じこと、自分の人生が終わる時、つまり「結局自分の人生はなんだったのか」を振り返る際には、自分の人生には自分が全責任を負っている、だから土日だろうが祝日だろうが、自分が納得のいく様に考え続けることが「自分にとって誠実である」ということだと思う。
当社は「公私混同」を勧めているが、「公」である会社が「私」である社員を搾取しようと考えている訳ではない。話は逆で、「私」を充実させ人生を後悔させないためには、「公」である会社の仕組みはどうあるべきか、そしてそれが市場競争でも勝っていくためにはどうすれば良いかを常に考えている。
まあ普通の世の中のサラリーマンにしたら、「貰える給料に見合った仕事をしていればいいよ」ということかも知れないが、当社は「どうより良く生きるか」を基準に仕事と私生活のバランス(というか統合、混同)を考えたいと思う。その過程で試行錯誤することになっても、「公私混同」をどう実現していくかが課題だと思っています。

往復処理

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仕事の生産性を上げる考え方として「並行処理」のことを書いたが、それももう一つ、「往復処理」と言うものもある。
何かを持っていった帰りに他のものを持って帰る。キッチンでお皿を戸棚にしまったその手で、戸棚の整理を少しして隣の冷蔵庫から何かを出して洗い場に戻る。右に左に動くのだけど、「移動のための移動」はせずに「動くことで何かをする(ex運ぶ)」と言う、往復処理が家事のコツでもあると思う。
仕事でも、何かについて調べたらその周辺の情報もついでに収集するのが「往復処理」だ。せっかく論文を探してログインして何かを探しているのなら、その周辺情報、そのサイトで得られるものは出来るだけ得ておく。そのサイトから「帰る」頃には、当初の目的以上のものが得られている。同行営業をするなら行き帰りは打ち合わせ、出張に行くなら行きは商談材料、帰りにも何か持って帰るべし。一つのことをするのに「往復」は勿体無い。片道ずつ何かミッションを持って移動すべし。そう考えると「(何かが終わって)帰る」と言う概念はなくて、全ては「(何かをするために)行く」と言うことになる。
生産性を上げるのは何も二倍賢くなるとか、二倍働くと言うことではない。無駄をなくし待ち時間をなくし、全てが「成果」に結びつくような動き方を工夫することだと思う。
当社は小粒で社員も少ない。従ってもっと「並列処理」や「往復処理」(それとチーム)の考え方で活動したいと思う。

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