生産性の高い仕事のやり方
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家事でもそうなんだけど、生産性を高めるためには「並行処理」が必要だと思う。
朝起きて、まずは着替えて一階に降りる。ポットにお湯を入れてスウィッチを入れる、その手で豆を取り出してグライダーに掛ける、寝ぼけている間に食器洗い機で昨晩洗っておいた食器を片付ける、お湯が沸いたらコーヒーの粉をセットしてお湯を少し垂らして蒸らす。洗面所に行って顔を洗って髭を剃って、キッチンに戻ってお湯を追加する。熱くてすぐには飲めないから、仕事の用意をする。スマホでメールなどチェックしながら、コーヒーを飲んでほぼ出来上がり。この間、ちょうど30分くらい。
で、僕が嫌いなのは、お湯を入れて沸くまで待ってる、沸いたら次に豆を挽く、コーヒーを入れて冷ましながら飲む、それからおもむろに洗顔しに行って、終わったら着替えに行く。家を出るまでの間に時間があったら少しは家事をする(時間がなければやらない)という、「単線処理」である。
A、B、C、などの仕事にはそれに掛かる時間というものがあるから、一つずつ行っていたらA+B+Cの時間が掛かる。これをA、B、Cのちょっとした「待ち時間」を利用して同時に並行処理すれば、Aだけを行うのに少しの時間を足すだけで、ABC全ての作業が完了するはずだ。
商品企画も同じようなものだ。コンセプトがある程度固まれば、プロトタイプの試作、実験計画の検討、顧客現場でのサンプル試用の手順、販売になる時の価格戦略検討、販売時のカタログコンセプト、これ位は実は「並行処理」できる。プロトタイプもまだできてない初期段階でも、カタログに何を載せるか載せないのか(どの程度のカタログを作るのか)、価格戦略だって十分検討することができるだろう。それを1、2、3、4、、、と順番に前工程が終わるまで待ってたら、いつまで経っても出来るものも出来ない羽目に陥ってしまう。
当社は中小企業だから、スピード命である。倍働けとは言わないけれど、3つや4つの工程を並行に走らせる段取りに良さ(つまり仕事の筋の良さ)がなければ、単に遅くてしかも少量しか売れないということだからしょぼい話だ。それだと、じっくり確実に大量に売り出す大企業に負けてしまうだけである。
並行処理には頭の中で、全体の工程や時間軸が必要となる。これはこれで難しいと思うかもしれないけど、でもちょっと考えれば分かるでしょうとも思います。