社長ブログ

社長フィロソフィー日記

仕事のコツ?

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仕事のコツというほどのことではないけれど、また「ビジネスモデル構築の秘訣!」とか大上段の話でもないけれど、仕事を進める上で心がけていることがある。
何事も、自社だけでは大きなことはできないから、次のようなステップで考えている。

  1. 大きなピクチャーの中でどんなプレーヤーが存在し、どういう能力やインセンティブを持っているのかを見極める、
  2. それらのプレーヤーを自社がハブになって組み合わせれば目的を実現出来そうか考える、
  3. どうしても足らないピースがあるから、それを自社が埋められないかを考える

ということだ。他社を組み合わせるだけではただのブローカーみたいなもので自社がそこに介在する本質的な価値はない(強みも出てこない)。しかし自社が加わって誰もやらない機能を提供すれば、大きな輪が回り始めることが可能になる。しかも誰もやらない機能「だけ」しか提供しないから、自社の生産性も高まる。
案外こういったコーディネーターみたいな会社は少なくて、かつコーディネーターを務めている会社は案外(コーディネイト以外の)自分の機能は提供しないから、当社のように、コーディネーターであって実務、開発、投資も提供するプレーヤーは少ないように思う。その際、他のプレーヤーも喜んで参加してくれる「利他の心」を持たないと駄目だし、最終的には自社もしっかり収益が上がるモデルにしないといけないといころが難易度が高い。
当社は小粒だがこういう考えで創造性を持って、仕組みづくりをしていきたいと思っています。「汗をかいてはいけない」と冗談混じりで言っているけど、仕組みを作るには「思いつき」を思いつくのに必死で考え続け、かつ立ち上げ時には涼しい顔をしながら水面下で汗をかくってことですね。

市場での戦い

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高校の同級生の後援会長をやっている(誰もやらないのでやらされている)関係で政治の世界の集まりに参加することがあるが、政治とビジネスとは本当に世界が違うなといつも思う。
政治はほとんど「戦い」の世界だ。選挙に勝つか負けるかは最も重要な関心ごとで(落ちてしまえばただの人(以下?))、選挙戦の始めには「出陣式」が行われる。選挙「戦」では相手を批判し自党の正当性を訴え、有権者の支持を「勝ち」とる競争である。議会での議論は「論戦」だし、党勢を伸ばし議席を増やす「戦争」に明け暮れるのが政治の世界の様だ。もちろんその戦いは「世の中を良くするため」であるはずだけど、時に「勝った負けた」、「何票集めた」ばかりが関心事になってしまう。
ビジネスの世界は異なる。まず自社が社会に貢献する土俵を選ぶことができる。競争の激しい分野もあればオンリーワンに近いライバルの少ないニッチを選ぶことも出来る。競合を意識することはあっても、競合を批判、批難することによって顧客の支持を得ることは出来ないから、結局市場ニーズに合わないと事業を継続することができない。また(数年ごとの選挙の時など)一時的に社会の関心を集めるだけでは不十分で、ビジネスの場合は社会貢献に繋がる事業を展開しないと長期的な成長は望めないし社員も付いてこない。従って、ビジネスの世界は競争の様に見えて実は競争ではなく、自社の努力で如何に顧客のニーズを満たせるか、社会にとって必要な存在になれるかという自己研鑽(=自分との戦い)になる。本質的に必要のない企業は淘汰されるし、ひたすら謙虚に良いサービス、良い製品を提供し続けなければならないという宿命である。
当社はビジネスという土俵の真ん中で、謙虚にして驕らず、勝負ごとに拘り過ぎず、本質的に社会に必要とされるものを、短期的な情勢に惑わされずに提供していきたいと思う。一方、政治も大切だから、自分自身は出来るだけの後方支援はしていきたいと思います(で、当選した人も社会の為に頑張ってください)。

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