社長ブログ

社長フィロソフィー日記

組織で働くということ

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大企業で働くことと、中小企業で働くことの違いは、夜行バスに乗ることと、自分で自転車で走ることの違いの様だ。
夜行バスに乗っていると何だか安心な様な気がする。最近の長距離バスは結構快適で、リクライニングはもちろん席も広いしテレビなんかも付いている。目的地は決まっているし、そこまで運転手が連れて行ってくれる。バスの中にいると小空間で完結しており、カーテンを引いてしまえば外がどんな状況かも分からない。
しかし実際は、悪天候の中闇を切り裂くように山道を走っているかもしれない。高速道路でダンプカーに挟まれながら危ないことになっているのかもしれない。バスの性能と運転手の技量に自分の命を預けている訳だが、快適に守られた(と思える)小空間にいると外部環境や自分が本当は晒されているリスクというものが見えてこない。これは飛行機だともっとそうかもしれない。これは大企業で働いているのとそっくりだ。
一方、自分で街中を自転車で走っているとどうか?自転車に乗っている人を見ると、特に学生なんかは車の間をすり抜け、信号を無視したりして危なっかしく見える。しかし自分が運転して自転車に乗っていると、周りに注意を払いながら、リスクを常に予測しながら「安全に」移動している感覚である。他人が見るのと自分が感じることには大分と違いがある。この感覚は中小企業に勤めている(もしくは経営している)感覚に似ている。
もちろん自転車に乗って事故に遭う人も多いだろう。しかし事故が起こる人は起こるし、起こらない人には起こらない。事故の原因ははっきりしているし(スマホ運転とか)、何より自己責任でリスクは下げ得る。
他人が運転している、管理している状態で事故を起こされてしまって被害に遭う確率と、自分で運転し管理している状況で事故に遭う確率のどちらが大きいかは分からない。前者はコントロールできない、後者は自分が気をつけていればリスクは下げ得るという違いがある。
さて、では夜行バスで一見安全そうで実はそうでもなくて他人に命を預けている状態と、自分で自転車で街中を走り回ることのどちらが良いか?これは個人の好みの問題だけど、僕はもちろん後者が心地良いし納得できる。たとえ事故に遭ったとしても致命的でなければ良い。
という訳で当社は自転車だ(自転車経営ではない)。自転車は自分で漕いで運転するもの、間違っても自転車の後ろにボォーっと二人乗りしてはならないですよ。

オリンピック

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最近はリオオリンピックばかり見ているが、真剣勝負を見ているといつも思うことがある。前回の五輪から4年間、いや競技を始めてからおそらく長年に渡って、本当に苦しい練習と努力を積んできた選手たちの「決着」が付くのがなんと一瞬であることか。
柔道なんて一試合たったの5分間だ。武道だから発祥は命を懸けた戦いだっただろうから長いものにはならないということだろうが、それにしても、実力が拮抗している選手たちが技を掛け合ってもんどり打って倒れてたまたま下になった選手が負けてしまう、もしくはお互いに技を掛けずに審判の主観で指導が出されてそれが決勝点になってしまう。相撲でも15日間の勝敗、フェンシングは15ポイント、レスリングでは3分を2ピリオドらしい(フォール負けはあり)。柔道の5分一本勝負はいかにも短い感じがする。
仕事であれば一瞬で勝負がつくことはない。失敗しても次で取り返せば良いし、一瞬のピークよりも10年20年に渡って高いレベルを維持することの方がビジネスマンとしては重要だ。ましてやオリンピックの様に才能がある人が血の滲む様な努力を長年行った上での勝負でもなくて、普通の人が多少努力して競いそれなりに生きていける訳だから、甘いと言えばとても甘い世界でもある。
当社はオリンピック選手とまではいかないけれど、それでも普通の人が並々ならない努力を行って、いつも勝てるチームでいたい。なかなか難しいことかもしれないけれどその心構えで毎日真剣勝負を行っていきたいと思います。マラソンの話ではないですよ。

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