社長ブログ

社長フィロソフィー日記

10倍くらいだったら射程範囲

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僕には変な?感覚があって、目標の10分の1位ができていれば、「なんだ、後10倍じゃないか、出来そう」とつい考えてしまう。自社の売上が数億円なら数十億円、数十億円なら数百億円の売上は射程範囲内で、十分近い実感として捉えることができる。新聞記事を読んでいて、あの会社がこれくらいの規模でやっていてニュースになるなら、当社は今はその10分の1だけどもうすぐだなと感じるのだ。

高校で(サッカーから転向して)水球を始めた時には、全然泳げないのに(体育の授業で得意な方だったくらい)、1年後には一番うまくなっているなと根拠のない自信があったこともその類だ。目標の10分の1くらい出来ている時点で「出来そう」と感じるのは、子供の頃からの得意技だったのかもしれない。マラソンでもそう、5キロ走れた段階でフルマラソンもいけるなと思ったり、5時間近くでなんとか完走した時にも、4時間切るのも大丈夫と思ったり、楽観的なのかどうなのかわからないが、いずれにせよそういうことである。

だから逆に十分実績を出しているのに、少し足らないくらいで「いやいや、まだまだです」と謙遜している人たちがよく分からない。単に謙遜していて内心は自信たっぷりなのかもしれないが、8割がた出来ていれば出来ているのと同様、あと10倍やるにはどうしたらよいかを考える方がいいんじゃないかと思う。

今年もそれなりに良い成績で当社も期末を迎えれそうだ。実際に今の10倍やるには10年くらいは必要かもしれないが、十分その実感はあるので、今年もあと少し、そして新年から全力で頑張っていきたいと思います。 

当社はどうしてコンサルティング業をやらないか

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当社は年間に100回位の研修会を行っているが、殆どが無償提供となっている。無償だからといって商品紹介が中心のものではなく、当社のいる業界(害虫駆除業界、住宅メンテナンス業界)において経営者や社員が知らなければならないこと、経営戦略、先端技術、基礎的な知識、関係法令などを整理し、また時には海外からも講師を招いて業界自体のレベルアップを図っている。

よく、「そんなに充実した内容であれば、また個別に経営相談やサポートまで行っているなら、それを有償にして商売すれば良いじゃないですか」と言われる。しかしいつも僕は「それはそうかもしれないけれど、それでは結局儲からないのでやっていません」と答えている。

大企業を対象とした超一流コンサルティングサービスであれば儲かるのだろうとは思う。しかし中小企業を対象とする限りは、コンサルティングでは決して儲からないと思っている。その理由は簡単で、商売というのは相手がその値打ちをわかって初めて対価を払って貰って成り立つものだからだ。

いくら質が高い(と自社では思っている)サービスを提供しても、それが顧客に伝わらなければ決してお金は払ってくれない。これが形のある製品であったり、定義が簡単なサービスであれば分かり易い。米1キロの値段は相場が成り立っているし、大阪から東京への輸送サービスも内容が明確だから払う方も払いやすい。しかし経営戦略指南であったり、教育であったりするものは形も成果も不明確で、結果として顧客側がその値打ちが分からなければ対価を請求することもできない。つまり、コンサルティングビジネスの致命的な欠陥は、実際の価値とは関係なく、顧客が価格を(往々にして過少に)決めてしまうことである。

であれば、解決策は簡単だ。コンサルティングは行うものの、それを当てにして商売をしてはならない。 その代わり物販や分かり易いサービスで対価をいただけるようにビジネスモデルを組めば良い。そしてじわっとコンサルティングの価値もわかってもらえれば、そのビジネスモデルはより強固になっていく。

まあこんな感じで当社は経営戦略を考えています。 

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