社長ブログ

社長フィロソフィー日記

弱ければ負ける

カテゴリー: カテゴリ未分類

ワールドカップブラジル大会が始まって、観戦の日々が始まった。週末は長男の水球と次男のサッカーの予定を睨みながら(というか完全に予定を支配されながら)過ごすことが既に慣例になっていて、家庭内ではいつも「勝った、負けた」の議論ばかりしている。
日本代表は大事な初戦でコートジボアールに負けてしまったのだが、「自分たちのサッカーが出来なかった」時は必ず「相手が優っていて、自分たちのサッカーが出来なかった」ということだし、「ばててしまった」のは「相手についていくのが必死で、体力が続かなかった」のだし、「シュート数が少なかった、精度を欠いた」というのは、「相手のディフェンスが良くて、シュートまでいけなかった、そもそもボールを持つことすら出来なかった」というのが正確な解釈だろう。観ている方は「実力は同じ様なものでどちらもチャンスがあり、その試合でより頑張った方、戦術に優った方が勝つ」という前提で評論もなされるが、そもそも個の力やチームとしての完成度に相当差がある場合もあって、分析するまでもなく「強いチームが勝った」としか言いようのない試合も当然ある。
コートジボアールとの戦いも、日本が仕掛けた攻撃がたまたま繋がってシュートも偶然入ったのに対して、コートジボアールのシュートは運悪く外れてしまったということが確率的に連続すれば勝てたくらいの実力差があったと思った(確かにサッカーではこういうこともあり得る)。考えてみれば日本人で海外で強豪チームで活躍しているのは長友(と岡崎)くらい、後は二部リーグ所属(長谷部、清武)か全然活躍していない(香川、本田、吉田)くらいしかいない。対してコートジボアールはドログバ、ヤヤトゥーレを含めて欧州リーグで中心として活躍している選手が多く、かつチームとしてのランキングも日本が46位、コートジボアールは23位になっている。色んな分析があるだろうけど、要するに日本は「弱いから負けた」としか言いようがないなあと思えて来る。
会社の勝ち負けも同じ様な話しで、一人一人の能力を高くてどんな相手にも自分の長所を発揮出来るくらいの「本当の実力」があって、正確に早く案件を捌き、日頃から他人から他社から頼りにされている社員が集まっている集団が、正しい戦略の基に戦えば、短期的には運が悪くても中長期的には繁栄、成長していくのは当然の成り行きだと思う。市場原理に従って、弱ければ負ける、強ければ勝てるという単純で公明正大な、つまりは言い訳の効かない世界がビジネスだから、スポーツと同じで結局は強くならねばならないということなのだろう。ということで当社は負けるのが嫌なので、ひたすら強くなる様にメンバーを増強し戦略を立て、真剣に実力を上げていきたいと思っています。

グリッドコンピューター経営

カテゴリー: カテゴリ未分類

グリッドコンピューターはIT業界の用語で、各地に分散したコンピューターをネット上で繋いで同時計算をすることで、大規模な計算処理を可能にする技術のことを言う(らしい)。一台一台のコンピューターでは能力が限られていても、それらを繋いで並行処理させれば、総体としての能力を高めることが出来るアイデアだ。
当社の経営も考えてみればグリッドコンピューター方式である。一人一人の社員が役割・機能を持って、原則として単独で動く。単独で動いた結果やフィードバックは事前事後にウェブ上の経営情報システムで共有すれば良いので、その場で一緒にいる必要はない。並行処理的に様々な案件、もしくは一つの案件にチームで取り組む時も別々に動いて後で情報を集約しウェブ上で議論をし、他のチームメートの動きを読みながら自分の次ぎのやるべき動きを考えるという組織運営形態をとっている。
通常の組織であれば顧客との打ち合わせには数人の関係者が出席し、同じ情報を同時に得る。そのためには物理的にそこに拘束されるというコストを払っている。それぞれの人には専門性があったり知識に差があるので、画一的な教育と同じである人には簡単すぎたりある人には難しかったり関係なかったりもしてしまう。それよりは個別に単独で訪問し、自分の用が済んだらさっさと切り上げた方が合理的だ。僕も担当者に同行する時もあるが、それは日報を自分で書くのが面倒だったり(!)、むしろ社員に対する教育的配慮でしかない(もしくは相手に対する敬意?)。
ピラミッド型組織も同様に無駄が多くて、ほぼ同じ情報が担当者から経営者まで、上下を行ったり来たりして、情報共有のために行う作業としては大変コストのかかる方法である。情報が上下に行ったり来たりするという意味で、「フロー経営」と呼んでも良い。それよりも自分である程度の判断が出来る担当者、部長、経営者が他のプレーヤーの動きを共有しながら単独で動いて、ストック情報に「自分の価値=バリュー」を追加していく経営、すなわちバリュー追加型の「ストック経営」の方がしっくりくるし、生産的だ。
そのためには一人一人がしっかりと自分の機能を確立し、ストックに貢献していく、情報はしっかり発信し共有することが大切だ。このグリッドコンピューター方式でストック経営を行うことを今後とも当社の強みにしていきたいと思います。

PAGE TOP