社長ブログ

社長フィロソフィー日記

商いは飽きない (2)

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よく、「商いは飽きない」と言われるけれど、全くその通り、例えば10年間、毎日毎日同じ様なことを考え続けて習慣化出来る集中力が必要だと思う。当社では日報システムを充実させてフル活用しているが、これを四六時中眺めてコメントして社員とやり取りするのが僕の日課である。毎日毎日読んで書く、指示するということなのだが、会社で起こっていることが手の取る様に分かるので、面白いから続けられるというのもあるけれど、10年以上は毎日休みの日も年間365日続けていることになる。
当社ではマラソンを年二回やっているが、これも毎日多少は何かしらの意識をしていないと継続出来ない。6、7年前から始めてもう僕で13、4回、社員も10回くらいは走っている勘定になる。6、7年間の間、週に3、4回運動し、マラソン3ヶ月前くらいから練習を真剣に始め、食べるものに気をつけて体重を管理しといった「集中力」が必要になるのだが、これを5年以上続けるのも「飽きない」ことが大切だ。ずっと続けられる人、挫折気味の人、折角止めた喫煙を復活させてしまったり、色んなパターンがあるがやはり継続は力なりである。僕も少しずつ実力が上がって来ていて、5時間切っての完走がやっと(つまり超遅い)だったのが、4時間前後(4時間を切ったのは一回だけだけど)は出せる様になってきた。しんどさは変わってない(つまり超しんどい)のだが、タイムが向上しているということは継続により実力が底上げされたってことだろう。
スポーツ選手も大体この「継続は力なり」のパターンで、大リーグのイチローも完全に毎日ワンパターンのストイックな習慣を長年続けている。上原投手も気分転換に呑みにも行かず、ランチに食べるメニューも固定、試合後も早くホテルに帰って自分でひたすらストレッチを行う毎日らしい。あれだけ高給を得ていてもあまり派手な贅沢もせず、脇目も振らずひたすら野球のことを、子どもの時から数えると20年以上集中して努力を継続している。
ビジネスマンで言うと日本電産の永守社長は有名で、創業以来40年、休むのは正月の午前中だけ、後は一番に早朝出社して働き詰めるという超人振りだ。「長期間に渡って継続して集中する」ことが成功の唯一の方法なのだろう。途中で浮かれていたり、現状に飽きて変わったことを次々にやってしまうとよくないのだろう。一時期調子の良い会社は沢山あるが、それを10年20年30年と継続してこそ実力だと思う。稲盛さんも「飛び石は打ってはいけない」と言っているが、飛び石を打たずに目の前の業務を地味に必死にやり、隣接業務に広げていくやり方をすべきで、それは長年集中する、つまり「飽きない」ということに繋がるのだと思う。
当社も隣接領域にどんどん業務内容を広げているが、変えない部分、そして継続して集中するという部分では他社に負けないと思う。まあマラソンを飽きずに続けているうちは会社も社員も大丈夫ってことかなと思っています。

悪気のない思考停止

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結果を出すには、やはり完璧な準備が必要だと思う。いちかばちかやってみるのは素人で、結果が求められるプロなら、考え得る最高の準備や検討を(しかも短時間に)やってから勝負に挑むものだ。
一番悪いのは「悪気のない思考停止」で「こう考えてこれを依頼しました、後は結果待ちです」というものだ。「こう考えて」の部分もどこまでそう考えたのか深さを問われるし、仮説も一つではなくてAもBもCもあり得る。そして何かを依頼した相手の信用、能力、反応、スピードも、依頼する前からある程度は予測してA’、B’、C’を想定してあらかじめ動いておくということも必要だと思う。
結局仕事ができる出来ないというのは、「そういう展開になるに決まっているじゃないか」という相当確率の高い事象をも予想出来ずに、答えが出てから次の展開を一から考えるという、試行錯誤が多いということ(事前準備の不味さ)だと思う。勘が良い人というのは直感に優れている訳ではなくて、要するに思考停止せず、あれもこれも考え、しっかりと準備した結果として試行錯誤が最小限に抑えられて、効率良くすいすい行っている様に見えるだけだと思う。「要領が悪い」というのは能力の問題ではなくて、要するに「怠慢なだけ」だとも思える。
だから「要領の悪い人」に怒るのは当たり前だ。能力がないなら仕方ない、可哀想だと思うだけだが、単なる「怠慢」であれば、自分や与えられた仕事に対してそれほど注意を払ってもらっていないことの表れの様な気がするからだ。
当社の社員はそうであってはいけない。あらゆる事態を想定し、深く考え、仕事にコミットし、試行錯誤を最小限に抑えて真摯に仕事をして貰いたいと思います。

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