社長ブログ

社長フィロソフィー日記

公人と私人

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今日面白い人の話しを聞いた。超が付くほどのエリートの研究者で、自分の息子の結婚相手との家族との顔合わせ会にも、よろしくお願いしますの挨拶が終わるや否や、待たせている車に乗って次の会議に出て行ってしまったり、その息子の結婚式でも最後までおれずに最後のお礼の挨拶に父親はいなかったり、なんせ仕事中心で家族のことがぽっかり穴が空いている人がいるとのことだった。今日は東京、明日はニューヨークで学会や会議があったり、24時間仕事のことばかり考えているようだ。
全然別の話しだけど、最近ネットでニュースを見ていたら、学校の先生が入学式を欠席して、自分の子どもの入学式出席を優先したことに対して教育委員会などが批判し、このことがちょっとした賛否両論が巻き上がっているらしい。先生である前に子どもの親、きちんと休暇届を出してプライベートの予定を入れたことに対して何が悪いのか、先生としての常識がないという教育委員会の考えがが古くて間違っているという論調がネットでは優っている感じだった。
前者は仕事を優先にする例、後者は家族を優先する例だが、公と私を考える意味でとても面白いと思う。もちろん公と私の部分は程度の問題ではあるけれど、他人や社会に影響を与える仕事をしている人ほど「公人」の要素が大きく、その責任も重いのは事実だと思う。冒頭の研究者を「人間味のない、仕事中毒の人間」と言うのは簡単だけど、それほどに仕事に打ち込んでいるというのは、ある意味「私心がない人」とも言えると思う。名誉やお金のため、つまり私欲のために家族を見捨てて飛び回っているなら問題だけど、もしかしたらその人は人類に対して非常に重要な研究を行っていて、今の自分の24時間、全能力をそれに使うことが、神様から授かった使命だと感じているのかもしれない。自分の子どものために費やす時間は最小限になるかも知れないけれど、成人した子どもに対してしてやらないといけないことと、社会に対して限りある命の中でやらねばならない使命を考えると、私心を捨てて公人として振る舞うことを選ぶことも僕は十分理解出来るし、その研究者のことはむしろ誠実でいい人なんじゃないかな好印象を感じた。
後者の先生は、自分の生徒に対する責任よりも私心、自分の家族のことを選んでいるのだから、家族思いとも言えるし、先生という公人としては微妙なラインだとも思う。これが会社員だと組織で動いているからフォローして貰えて問題はないし、自分が経営するお店を臨時休業にするのも「私」のなかでやっている優先順位の問題だから全然OKだ。だけど先生はやっぱり公人の面が強い職業だし、敢えて言うなら「家族を大事にする」という価値を身を以て生徒に教えたかったという教育の一環であればそれもありだろうとは思う。おそらく先生をはじめ、政治家、経営者などは、公の部分が大きいことを理解した上で自分で敢えて選ぶ種類の職業だと思う。
私心なく使命を果たす、というのは、時には不便も伴うし、家族に負担をかけることもある。どこまで自分は公人かを意識しないと、ずるずると私欲にまみれたり果たすべき責任を果たせなかったりする。それは良い悪いというよりチョイスの問題であるし、自分の選んだ役割について、公と私の折り合いをつけながら誠実に一生懸命生きていくのが人間の姿だなと思いました。

掛川新茶マラソン参加!

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この週末は、年二回の高齢行事(恒例行事のミスタイプだけど、面白いのでそのままに)であるフルマラソンに参加して来た。今回は当社から12名の参加で、マラソン前日はゴルフやテニスで身体慣らし?をして、いつも通り前夜祭をやってのスタートである。
今回は練習の位置づけだったので気楽にスタートしたが、意外といけそうな気がしたので慎重ながらも4時間ペースで快調に走れた。練習ではキロ6分でも割合しんどくて7、8キロでもういいやとなるのだが、不思議なことに本番では5分半くらいで走っても全然速いという感じなければ10キロ走っても何ともない。結局ハーフはちょうど良い1時間58分くらい、お、これはもしかして4時間切れるかな(昨年は3時間58分だった)と思っているうちに案の定30キロを越えてから怪しくなり、37キロで失速して後はちょっとガタガタをなんとか踏ん張り、最終的には4時間8分のまあまあかなの記録でした。それでも目標にしていたキロ6分平均を少し割って、平均5分53秒だったのは良かったかな。
練習だとたいしたこともないのにすぐにしんどくなる、しかも距離も10キロくらいが限界なのに、本番では少なくとも30キロまで5分30秒そこそこのタイムで走れるのはどうしたことだろうといつも思う。やはりマラソンがしんどいのは「気のせい」で、おそらくさぼりたい頭が「しんどい」と身体を騙しているのにちがいないと思える。本番ではもうやるしかない、42キロ走りきるまでは止めれないと分かっているから、身体に「しんどい」と思わせるよりも「しんどくない」と思わせる方が理にかなっているのだろう。
多分仕事も同じことで、いつでも止めれるどうでもいいやと思うとたちまちしんどくなるし、レベルの低いアウトプットしか得られない。逆にもう逃げ道もなく、レベルの高いパフォーマンスを出すしかない場面では、脳は自分を騙して最高のパフォーマンスを発揮されるものだと思う(で、しかもしんどくない)。なので楽な仕事ほどしんどく感じられ、レベルの高い仕事は疲れないってのが、仕事に対する実感じゃないかと思う。
さて次は12月の那覇マラソンだ。僕は暑い時に走るのが苦手なので、夏の間に頑張って走って暑さに慣れておくことにしたい。昨日走り終わったばかりだけど、懲りずにまた次回に向けて頑張ります。

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