社長ブログ

社長フィロソフィー日記

並行処理

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当社の強みの一つ、そして僕が得意なのは、「並行処理」かなと思う。「並行処理」とは要するに、色んなプロジェクトが並行して進んで行き、ポイント毎にどちらに進むべきか判断する、もしくは自分でやってみるという仕事のやり方だ。プロジェクトの進行は何も社員だけによるものではない、様々な外部のリソースも活用して「検討、進捗」して貰っておく。一回りして帰って来ると、少し進んでいるからまたそこで検討を加える。そんなのが10も20もあって、鵜飼いの様に並行して仕事が進んで行く様がとても効率が良い。
例えが卑近だが、お弁当を限られた時間で作ったり、家事も同じことだろう。洗濯機を回しながら一つの鍋ではゆで卵を作り(火にかけているだけ)、電子レンジで何かを暖めながら、フライパンではお肉を焼いている。これも立派な並行処理である。同時にラジオでニュースを聴いたり英語の勉強をしていたらこれはもう、左脳右脳、フル活用状態である。現代では機械化やツールが進んでいるから、その気になれば一人でもかなりの仕事を並行して処理することが出来る。車を運転していてもハンズフリーで電話や打ち合わせも出来るし、スマートフォン+音声入力があれば信号待ちの間だってメールは返せる(慣れないと危ないけれど)。自分で全部作業しなくても、他のスタッフや外部の専門家などに仕事を振れば、ちょっと他のことをしながらも案件は複数進んで行く。
こうなれば課題は、結局自分がしなければならない、最も得意な付加価値は何かということだ。自分では効率が悪いのに他人に振らずに抱え込んでしまうのが一番良くない。不得意であればそれが得意な人に仕事を振ることが大事である。では自分は何をするのか、他の人が並行処理を手伝って貰っている間に、自分はどんな付加価値を提供するのかがシビアに問われることになる。道具が発達すればする程、効率的にはなるけれど、雑務に紛れて誤摩化すことが出来ないから余計に自分の実力があらわになってしまう。こう考えると、便利だけど怖い、厳しい世の中だなと思います。

高収益商品の開発

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企業収益は社会からの評価の反映であるし、それは具体的には「顧客の困りごと」を如何に解決するかでその商品(サービス)の価格が設定される。価格の設定は大事で、製造コストに「適正」利益を足して価格を決めるのはマーケットアウトの考え方、供給側の論理であって、色んな選択肢と色んな動機で購買する顧客側の理屈には合わない。
問題は顧客自身が「困りごと」の内容や程度、つまり「ニーズの大きさ」を把握出来ていないことだ。商品開発を行い、粗利が高い商品に育てるためには、そのヒアリング能力が問われることになる。顧客が口で言う仕様をすべて採用していたら、結局コストが高くなって導入不可能、無理して販売しても利益率が最初から低い、面白みのない商品が出来上がってしまう。だから腕の見せ所、頭の使いどころは、ニーズの優先順位をしっかりつけ、妥協出来る点は妥協し、ピンポイントの困りごとを解決することでそれならこれだけ払っても良いと顧客が思う最高の価格をつけることが大事だろうと思う。
商品開発担当者で一番ツカエナイのは、「顧客の言葉を文字通りとってそれを仕様に落とし込もうとする」、「競合品を想定してそれよりも優れていて安いものを作ろうとする」、「粗利を高く設定出来る様にするにはどうすれば良いかという発想がそもそもない」、「技術や専門知識を売ろうとして、顧客の困りごとの大きさを考えない」、「既成観念に捉われていて、基本仕様を絞り込む、捨てることが出来ない」というタイプの人材だと思う。
商品開発はとても面白い。最近ある本を読んでその人のセミナーに参加して上記の様なことを学び、考える様になった。思い起こせば当社のビジネスモデルも似たところがあるので、考え方には違和感がなく、これからも自信を持って高収益商品、ビジネスモデルを開発していきたいと思います。

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