社長ブログ

社長フィロソフィー日記

当社の経営の肝

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当社はチームワークを重視しているが、「必要に駆られて」という部分と「それが強力な武器になるから」という二つの理由からだ。
「必要に駆られて」というのはどこの中小企業でも同じだと思うが、勉強もできて爽やかで体力があって、満遍なく気を遣えて実績もあげる人なんて普通は入社して来ない。かと言ってその5掛け⒋掛けの人間を採用しても、それこそ実績まで大企業の5掛け4掛けになってしまう。中小企業が大企業に伍して競争していくには、(1)戦う土俵を選んで、(2)局地戦でチームワークで勝負するしかない。(1)はニッチ市場を選ぶということで、(2)はその場面では大企業の一人の担当者には勝てるという戦い方だ。
という訳で当社は「尖った人材」を採用する。虫のことなら三歳からのキャリアで何でも知っているけど、要領悪くて営業出来ない人とか(誰でしょう?)、大学に足掛け14年もいてようやく博士号を取った新人とか(これは明らか)、野放し状態で勝手にベトナムやミャンマーに旅立つ(多分仕事です)海外担当者とか、就職活動で(当社の顧客も含めて)数十社受けて全部落とされた(でも当社では大活躍)の技術担当社員とか、まあ「尖った」人ばかりです(悪口じゃないです)。
そういう「尖った人たち」を絶妙に組み合わせて、尖った部分を外に向けて、足らない部分は他の人が補う「チームワーク」が経営の肝だと思う。だから担当者は一応設定するけれど、尖った部分を持つ他の社員が入れ替わり立ち替わり登場するのが当社の活動スタイルになっている。
(1)ニッチ市場を選ぶ、(2)尖った人材を組み合わせてチームワークで戦う、これで結構世の中では通用すると思う。
次の課題は(3)如何に「チームワークで戦うか」である。チームワークは協力的な人を集めただけでは勝手には機能しない。否が応でも周りのことが見え、自分の活動が社内で公表され、リアルタイムで議論出来る環境が整っていなければならない。当社はそれをIT技術の導入で解決しようとしている。社内に構築された日報システムは本当に素晴らしく機能していて、僕なんかそのシステムなしでよく他社は経営出来てるなとさえ思ってしまう程だ。周りの状況が明らかで皆が状況を分っていれば、自然と(時には)おせっかいにも他人の活動にコメントしたくなるし、社内で「世論」みたいなものが出来てベクトルを合わせるにも便利である。僕は集まって会議したりするのはあまり好きじゃないし(効率的でないことが多いから)、日々案件ベースでリアルタイムで報告を読んだりコメントしたり、しかもそれを主要メンバーが共有している状況が良いと思っている。
当社の組織はこの情報共有システムに合わせる形で、よく言えば「有機的」、正確に言うと「ごちゃごちゃ」になっている。軍隊式のピラミッド式の組織はやることが明らかであれば効率的だろうが(特に大量生産方式)、現代の様に変化が速くて素早く動ける組織が有利な時代にはそぐわない。特に中小企業であれば尚更だ。役職も実際の「役割」も自己申告で状況に合わせて変化させれば良いし(まあ給料は変わらないし)、フレキシブルにしておいたほうがいいんじゃないかなと思っている。
さて今年も後残すところ一ヶ月、来週末は恒例の那覇マラソンに社員の半数の16人が挑戦する。これもチームワークを強固にするためのイベント、別に僕の趣味ではないので念のため。

リーダーシップの要素

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前回リーダーシップについて書いたが、最近もまだそのことを考えることが多い。
思うに、リーダシップの要素、ステップとは以下の様なことだと思う。
(1)提案する
何をどの様な方法で行うか、目的は何なのかを「提案する」ことがリーダーシップの重要な要素だ。決めることはチームの責任者でないと出来ないかもしれないが、少なくとも誰でも提案することは出来る。その場にいて一番良い方法、そもそもの目的も含めて(自分の中では決めて)チームに提案すること、これがリーダシップの第一歩となる。
(2)巻き込む
提案したからと言って他人がすんなりやってくれるとは限らない(というか殆どの場合は誰もやってくれない)。提案内容が如何に素晴らしくてチームの目的に沿うのか、そしてチームの他のメンバーが如何に貢献出来るのかを含めて他人を説得し巻き込まなければならない。一人では何も出来ない。チームの皆を巻き込んでこそ大きな力が生まれる。そして巻き込むためには提案自体が素晴らしい、よく練られたものでなければならないことは言うまでもない。
(3)成果を上げる
他人を巻き込んでチームを動かした以上、執念をもって必ず成果を上げなければならない。最初の提案通り計画通りに行くことはまずないだろう。困難にあたり試行錯誤し、泥縄式に改良していき、徐々に成果を上げていく根性、闘魂が必要だ。
提案する、巻き込む、成果を上げるというリーダーシップは、どの会社にもそしてどの階層やそのチームに於いても必要なことだと思う。リーダーシップの総量がその組織の強さを決めると言っても過言ではない。一人だけがリーダーの会社と、全員が他の全員をお互いを巻き込みながら様々な案件を同時並行的に行っている会社、つまりリーダーシップがあちこちで見られる会社のどちらが強いか、一目瞭然であろう。
当社では与えられて行う仕事は殆どないと思う。自らが自分の仕事を作り出し、他人も巻き込んでプロジェクトを行っていく、そういうリーダーシップの多い会社になりたいものだと思います。

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