社長ブログ

社長フィロソフィー日記

リーダーシップ

カテゴリー: カテゴリ未分類

少し前に「採用基準」という本を読んだが、参考になることが多い。筆者は元マッキンゼーの人事採用担当者だが、最も重視するのは「リーダーシップ」の有無、もしくは「将来、リーダーとなれる人」である。
リーダーシップは組織に一人しかいないトップだけが要求される資質ではない。リーダーとは「チームの使命を達成するために、必要なことをやる人」、「チーム全体の意見をまとめあげ、チームとしての結束力を高めることが自分の責務であると認識している人」のことである。自分の役割を認識し発信し、チームに貢献し、そしてまとめ上げる能力をリーダーシップと呼ぶのだと思う。
だから自分の意見をもっていないとチームへの貢献、すなわち組織として求められる成果への貢献がないし、逆に成果のために自分に意見にも拘らない柔軟性も必要である。会議に出ても発言しなければ「付加価値ゼロ」だし、資料を読み込んで理解するだけでもアウトプットがなければ意味がない。その場に貢献し、チームの成果に対して何らかの付加価値=バリューを出し、そして他の意見も尊重しながら成果に対して一番良い方向にまとめ上げることが必要だ。
リーダーは形式上は組織に一人だけど、実質はその組織の「リーダーシップの量」が問われる。一人だけが以上の様な貢献をしても限られているが、皆がそれぞれリーダーシップを発揮し、一つの成果目標を主体的にチームとして達成しようとするリーダーシップ量の多い組織はとても強い。
当社は生産ラインを持つメーカーでもなければ実際に消費者にサービスを提供する会社でもない。であれば、業界、顧客に対してバリューを常に問われる、極端に言えば存在意義を問われる(疑われかねない)存在である。だからこそ常に新商品を出し続け、考え続け、開発し続け、研修会等を通して新しい知見を普及させ、また新規市場の創造に務めないと意味がない。つまりは会社自体がリーダーシップを発揮することを求められている宿命を背負っていて、そこで働く人は一人一人がリーダーにならざる得ない。
という訳で、自分のバリューは何かを常に考えて活動、宜しく御願いします、社員諸君。

自らを反省し、周りに感謝する

カテゴリー: カテゴリ未分類

イチローが日米通算4000本安打を達成したが、その際に発した言葉がとても印象的だ。「4000本安打を打ったことよりも、8000回の失敗(凡退)を乗り越えたことが大きい」、「感動的な瞬間は自分で作るのではなく、周りの人に作って貰うものだと強く実感した」、というものだ。
前者の言葉は反省を意味するし、後者は周りに対する感謝の意を表す。イチロー程の偉業を達成した人でも(人だから)、その様な気持ちを持ち続けることが出来る。そしてどちらの言葉も、「自分が」ではなく(それは当然として)、自分が生かされている「周り」を意識していることが分る。「自分が偉いから偉いのだ」ではなく、出来なかった自分を反省し(=8000回も失敗した)、祝福された時には「ドヤ顔」で返すのではなく、祝福してくれた周りに感謝する。
単に「4000本安打が達成出来て嬉しい、自分を褒めてやりたいです」であれば普通の常識人、それを8000回も失敗したこと、周りが祝ってくれたことにびっくり感謝するところに彼の「変人」たるところが現れているのだろう。
ビジネスマンも実は同じで、出来たことを手放しで喜ぶのではなく、常に反省する(そして悲しいかな、反省材料はいつでもある)、そして周りに褒められ評価されたならば、その人たちにこそ感謝することが大事だと思う。ビジネスマン、いや大人であればそういう心を持っていたいと思います。

PAGE TOP