社長ブログ

社長フィロソフィー日記

正しい仕組みで努力する

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最近よく思うのは、会社でもどんな組織でも、個人であっても「正しい仕組み、枠組みの中で努力すること」の大切さだ。
会社であれば正しい仕組みとは優れたビジネスモデルのことで、それは頑張れば頑張るほどその年の売上だけでなく、残高的に売上・粗利が積上っていく様な仕組みのことである。その時に営業活動をして売上をあげて、またその次の月はゼロからの努力というのは如何にもしんどい。また働いている時だけ売上があがっているというのもしんどい。出来れば一度注文をいただいた顧客からは半分自動的に次回の注文も頂ける仕組み、継続的に取引が発生する仕組み、それが累積的にどんどん積み上っていくビジネスモデルが優れていると思う。
他社との共同的な取り組みにおいても、お互いの努力で段々と世の中に浸透していく様な枠組みが大切だ。自社だけでやっていても影響力が知れているなら、他社とも組んで大きな事業に取り組む方が良い。その際にも、お互いの努力で色んな顧客に仕組みを採用して貰い、毎日の努力が確かに蓄積して時間の経過と共に既成事実の様に、積み上っていく枠組みが望ましい。いわゆる、「仕組みを作ったら、皆それぞれ頑張っていつの間にか大きな活動となっていた」という状況が好ましい。
個人も同じことだ。人生における成功は、「能力×努力×考え方」だと稲盛さんは教えてくれるが、「正しい仕組み」とはこの「考え方」に相当するものだと思う。長年に渡って、正しい考え方を持って毎日努力していく人は何十年後には人格者となり、人生も豊かなものになっていく。まさしく「残高商売」じゃないけれど、積んできた徳がその人に貯まってきて、長年掛けて「幸せな人生」が実現していくのだと思う。一方で「その時だけ良ければ良い」と刹那的で積み上らない「遊び」ばかりしていると、来月の売上も分らない会社と同じで、一寸先は闇、歳を重ねても何も積み上らず、不安な老後、不幸せな人生となってしまう。
正しい仕組み、正しい枠組み、正しい考え方、これらが一番大事だ。当社も(僕も)このことを肝に銘じて毎日努力を積み上げたいと思います。

足るを知る (2)

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僕は今まで「足るを知る」という意味を余り分っていなかった様に思う。僕のこれまでの理解では、「現状の状態に満足しなければならない」、「もっともっとと欲を言い出せば切りがなく、結局いつまでも幸せになれない」位に考えていた。
しかし本当の意味はそれとは違うことに最近気がついた。「足るを知る」の意味は、特段不足する訳でもなく、自分が最低限必要なものや環境、人、特に家族や社員に恵まれている場合、実はそれが本当の幸せ、最高の幸せであって、それ以上を求めると幸福度が下がっていくのみならず、元々あった幸せな状態までもぶち壊しにしてしまう可能性があるということだと思う。
会社がまあまあうまくいっていて、このまま慎重に経営すべき時に、もっともっととひたすら成長を追い求め、背伸びして投資を増やしたり異業種に進出したりしたらどうなるか。出来ていたことも出来なくなり、新事業はもとより、会社を支えてきた既存事業もおかしくなってしまう。周りの人々に満足しているのに刺激を求めて社交的に色んな多くの人々と、交遊とも言えない軽い交友関係を広げていけばどうなるか。結果として周りの本当に必要な人へのエネルギーが削がれ、結局は周りの人でさえ幸せにすることも、自分が幸せになることも出来なくなってしまう。
これらは足るを知る、いや、現状の何でもない地味な状態が実は最高の状態であることを知らずに、徒にもっともっとと求めた結果、自身の幸福度もどんどん下がっていく現象ではないか。
当社も僕も、足るを知る、足下を固めてゆっくりでもいいから確実に成長し、周りの人、目の前の顧客を幸せにしたいと思う。そこから長期的な成長も、もしかしたら飛躍的な成長も生まれるかもしれない。決してもっともっとと、私欲や煩悩、虚栄心に動かされてはいけないと思う。

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