常識にとらわない
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この間高校生の朝練に参加して泳いでたら、ちょっと驚いたことがあった。
プール貸切練習で一コースには僕を入れて3人しかいない。僕は勝手に泳ぐので右半分で練習してねとお願いした。で、泳ぎ始めると毎回、ターンをするたびに僕に向かって直進してくる。後輩は当然ビックリして進行方向を変えて避けるのだけど、一回くらいなら分からんでもないけど、毎回毎回のことなのだ。
水球という競技はコースロープは当然ない。相手のゴールにいかにたくさんボールを入れるかという単純なスポーツで、当然多少の決まりはあるけれど、創造性を駆使してファンタスティックなプレーが期待されるものだ。それなのに毎回決まって同じペースで泳いでくる人がいるのに、毎回突っ込んでしまうのってどういうこと?と思ってしまう。
母校は進学校で、中学校でクラス一番くらいの生徒が集まっている。だから問題は学力ではない。むしろ問題は、コースロープに沿って泳ぐ、ターンをしたら右側通行をするものだという思い込みだと思う。水球部の生徒はほとんど皆競泳出身で、その決まりを植え付けられている。でも水球は全く違う競技だ。
世の中にもこういうことはよくある。勝手にルールを思い込む、創造性、想像性を発揮できない、前例に従う事なかれ主義、目的と手段の混同。でも救いはある。高校生は、何でもやっていいんだよ、今までのルールはなしにして、自分の頭で考えること、周りをよく観察してベストの行動を取ること、先例を作る勇気を持つこと、こういうことを身につけれる可能性がある。
さて僕たち大人はどうだろう。少なくとも当社の社員には、常識にとらわれない自由な発想をして貰いたい。まあ社長がちょっとぶっ飛んでいるので、真面目な社員でバランスをとってるのかもしれないけれど。