社長ブログ

社長フィロソフィー日記

限界を超える?

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限界に挑戦すると良く言うけれど、何が限界と言うかは気をつける必要がある。フルマラソンに挑戦し、自分の限界を超えるとか言って30キロ辺りからヘロヘロになりながら、死ぬ気で頑張ってようやくゴールする。これは「限界を超えた」と見るかは微妙だ。だって確かにしんどいことをしたには違いないが、そのしんどさは単なる練習不足から来るものだから。
素人でも「限界に挑戦する」とか言うなら、少なくとも半年位は毎日1時間10キロくらい練習して、それで当日も頑張って走って初めて「限界」とか「精一杯努力して」と言えると思う。走るのが専門であればこれが毎日30キロとか40キロになるんだろうけど、働きながら「限界まで努力する」とはその半分以下としても、やっぱり相当努力の余地がある。
必死で頑張ったのに目の前の顧客を説得出来なかったとして、それはその時頑張っただけで明らかに準備不足ってこともよくある。テストの日にだけ頭を振り絞っても「限界まで頑張った」ことにはならない。1年くらい必死でひたすら勉強して当然その日も必死で頑張って、「精一杯努力した」と言えるしそれでも「限界」とは言わない。人の限界はずっと遥か彼方にあるし、軽々しく「限界」なんて言葉を使うのもはばかられる位、遠くにあるものだ。
会社経営も同じ、普通の努力で普通のことをしていて経営がうまくいかないと嘆くのは、普段からジョギングくらいしかしていないのに、フルマラソンで3時間切りたいと言っている様なもの。稲盛さんも「誰にも負けない努力」を経営哲学で教えている(稲盛さんの言う、「誰にも負けない努力」は本当に尋常じゃないけど)。
という訳で、勝手に「限界」なんか作らないで、凡人はひたすら努力あるのみです。頑張ろうっと。

長所を活かす経営

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人が一生懸命に働くインセンティブは、人から評価されたい、社会のためになりたい、家族のために稼ぎたいということで、簡単に言うと「長所を活かして評価されたい」ということだと思う。だから会社経営のチームワークも、それぞれの良いところを見つける、性格を読む、その人のモチベーションを考える、もちろん足らないところを他の人で補うというアプローチが効果的だと思う。それに得意なことをやって貰ってこっちも褒めるのは、出来ない部分を叱るよりも余程気楽だし。
逆に、短所を指摘されて改善する努力や、社会の非効率や悪いところを直そうとする「正義心」というのは働く上のインセンティブとしては、とても難しいというか、レベルが高いモチベーションだと思う。「これは良くないことだから是正すべきだ、物事はこうあるべきだ」というのは確かにそうかも知れないけれど、人間、そんなに出来た人ばかりではないから、大変疲れる仕事だと思う。警察官や法曹関係者、行政関係者とか、大きな駄目な組織をリストラしていったりするのは大きなエネルギーが要るし、本来の「褒められたい」人間の性格からして相当難易度が高い仕事だと思う。
会社経営、スポーツのチーム、ボランティア団体の運営なんかは上記の一番目の「褒められたい人たちを褒める」アプローチの方が簡単で有効だと思う。僕も色んな組織を見ているけれど、自分に合っているのはこっとの「褒める」やり方だと思うし、豚も褒めれば木に登る、虫好き(当社の専門家)もおだてれば売れる商品を開発するってもんだ。
まあおだてれば何でもやるというのは冗談だけど、やはり人の良いところを活かしてやりたいことを実現しながら、社会のためにもなる仕組みを考えたいと思う。まあそれが僕の得意なことだと思うから。

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