社長ブログ

社長フィロソフィー日記

経営とは見える化

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なんか今更分って来たけど、経営とは、有益な情報を抽出し「見える」ような仕組みを作って、個人やチームが自主的に判断し、有機的に結びついて動ける様にすることだと思う。
こう書くと難しい様に見えるけど、会議をしたり顧客と話したりするのは、要するに相互理解のため、問題点の把握のため、ビジネスチャンスをよく知るためだから、わざわざそんな面倒な気合いのいる活動をしなくても、「いまこうなってます」というのが一目瞭然で「展示」されていれば、誰だってそれを協力しながら解決したいと思うものだと思う。
その際大事なのは「見える化」ということで、「見たかったら見れる」というのは全くもって不十分だ。人間は本当に面倒くさがりやで、クリックが一個増えるだけでも閲覧しないし、在庫管理でも倉庫に見に行ったりある画面にログインしなければならないのでは全くやらない。会議もそれだけ気合いがいることで、資料を準備して一カ所に集まって時間を取って、さあ考えよう!と思わなければならないのが大変ハードルが高い。
理想は報告とは思わず日記の様に日報を書く仕組みにしておいて、なんとはなしに他の人の活動は気になるから読みに行き、ブログにコメントを入れる様に意見やアドバイス、指示、Todoが入れられ、そこまで書かない人でもLikeボタン位は押せる仕組みが気軽で良い。これは見たい人がわざわざ「見る」のではなくて、ついつい「見えてしまう」仕組みである。
活動の見える化、数字の見える化、動きの見える化、技術の見える化、ポジショニングの見える化、理念の見える化など、「見る」のではなく「見える」様にすることで会社は勝手に(自律的に)回る様になる。
会社で経験を積むと、簡単なことを説明することが面倒になるし、若い人からすると「何かあるんだろう」と無表情なベテランは「よく分からない」となってしまう。これは見える化に反する。会社が幾ら複雑なオペレーションをしてようと、自分がいくら経験を積もうと、何をやっているか窺い知れないというのは危険だ。単純な仕組みに基づいて単純なことをしている、誰でも何を考え何をやっているか明らかだし、数字もガラス張りで動いている方向も理念も明確、こんな「見える化」に成功している会社はほっといても伸びていくのだと思う。
見える化にはそれなりの苦労がつきまとう。しかし当社は分かり易い、「見える会社」として運営していこうと思います。

似て非なるもの

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僕はかなり熱心なスタバファンで、ほぼ毎日2杯くらいはスタバのコーヒーを飲んでいると思う。大抵頼むのはドリップコーヒーのスモールサイズで、これをトールのマグに入れてもらって余白を作り、備えの無脂肪ミルクを多めに注ぐのが定番である。因みにスモールをスモールマグに入れてもらうと、ギリギリまでコーヒーが入れられてしまいミルクの余地がない。これは「山盛りサービス」の様に見えるが消費されるミルク(コーヒーよりずっと単価が高い)の節約対策だと邪推している。これは余談。
で、同じ様なカフェチェーンに日本人が作ったタリーズがある。余程のことがない限り(近くにスタバがなくかつどうしてもコーヒーが必要な時)にしか行かないのだが、全く「似て非なるもの」だと感じてしまう。第一にスモーキングルームがある。スタバが流行った理由の一つに全面禁煙ということがあると思うのだが、タバコを吸わない人にとって、特に香り重視のコーヒー専門店でタバコはないだろうと思っている。「空気が違う」という点で全く似て非なるものである。
第二にフードの種類が多過ぎる。パスタやホットドックなんかもある。スタバの創立者はフードの匂いがコーヒーの香りを損なうのを恐れ、匂いの出ないフードしか置かないことにした。だからスタバにはクッキーや冷えたパン類位しかなく、せいぜい匂いの少ない食事パンを暖めて貰うくらいである。だからスタバのサイドメニューは不味くて高い。販売することを拒否しているかの様でさえある。結果的にタリーズではタバコの匂いと食事の匂いが入り交じり、かつ食べ物メニューの準備のために厨房がごちゃごちゃになる。
第三に備品である。スタバでいつも感心するのは、あのテーブルと椅子が絶妙のデザインでほんとに仕事がし易い。家に買いたいくらいである。タリーズではよく分からない金属製の椅子が並んでいてほんとに使いにくい。こういう椅子とテーブルを使っていると、使っている人までがださく見えてくる。悪口言い過ぎ?
まあ両社は目指しているものが違うのだろう。それによってこれほどにも違いが出るのが企業哲学の恐ろしさである。僕らも「似て非なるもの」とか悪口言われない様に、細部に渡って企業哲学を浸透させていきたいと思います。

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