社長ブログ

社長フィロソフィー日記

人に伝えること

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他人に何かを伝えることは本当に難しくて、そのレベルは様々だ。
こちらから「言った、メールを送った」というのは当方のアウトプットに過ぎなくて、先方は聞いているかもどうかも分からない。「言った」レベルの次は、先方が「聞いた、耳に入った、メールを読んだ」というレベルで、聞いたからと言って理解したとは限らない。
次のレベルがようやく「理解しました」ということで、だからといって腑に落ちたとは限らない。「腑に落ちた」レベルでもまだ不十分で、実際には「行動に移す」というレベルまで到達して初めて、こちらが「言った」意味が出てくるのである。
よく仕事で「メールを送っておきました、電話で伝えました」ということをもって「先方に伝えた」と勘違いしている人がが多い。実際には上記の「当方のアウトプット」に留まっているから、それを何回もプッシュし説得し、なんとか「先方の行動」のレベルまで引き上げていかねば意味がない。「メールしておいたじゃないですか」、酷い時には「CCで送っておいたじゃないですか」と逆切れする、弁解する人もいるが、そんなの「読んだけど納得していない」と言われればそれまでである。
そして世の中は人が本当に動かないと変わらない。人が動かないと変わらないのだから、「人が動くまで伝える」というのが正しい伝え方だと思います。

小さな組織のいい加減な経営

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当社はつくづく「いい加減な」組織だと思う。決まりごとは殆どないし(原理原則はある)、書類もないし稟議もない。肩書きだって適当に勝手に付ければ良いし(「社長」以外。給料は変わらないし)、権限だってどこまでどうなのか、よく分からない。
こういう組織の良い点は、言い訳が効かないことだ。やってみたいこと、新しいプロジェクト、顧客に対する提案、新商品の扱いや開発も、提案した人がいればポジションに限らず「やってみれば」と言われるだけだし(営業担当者だって商品開発をやってる、開発担当者だって営業する)、実績がなかなか出ないことを何かのせいだと言えば「その障害を解消するので頑張って」と言われてしまう。社内の他人を使うのも良し、他社の人を使うのも良し、経費を使うのも良し、「で、結果は?」と最後に言われるだけだ。あれ、これは厳しい点?
そして毎日日報などを通じて細部まで報告し、僕もかなり細部まで見ているから、良くも悪くも「分かる様に説明してくれ、しっかりと提案書類にして稟議に回してくれ」と言われる猶予?手続きもなく、そのままダイレクトに自分の活動情報が社内全体に伝わってしまう。
組織が小さいと良いのは(多分50人位まで)、「誰が責任者か」明確に分かるということだ。どんなプロジェクトだって事業だって、新商品だって最後に「で、結果は?」と問われる個人が特定出来てしまう。なんとなくプロジェクトチームでやって何となく結果が出た、結果が出ないということもない。結果をその部門長が負うってこともない(「部」という概念も余りない)。あのプロジェクトは「誰々のプロジェクト」で、そのプラスマイナスや戦略的な意味を考えれば、その個人は会社にとって黒字か赤字か、投資か浪費かすぐに分かる、分かってしまう。
あれれ、当社の「いい加減な経営」を嘆いていたのに、いつの間にか「厳しい経営」みたいになってきた。いい加減な組織だと逆に個人がクローズアップされ、隠れる場所もないってことかな。まあ言いたいことは、各人が個人で責任(=コミットメント、やり込み)を持って自由闊達に仕事をしている(して欲しい)ってことです。勿論、社員が仕事に打ち込む分、僕も負けずに細部、大所高所からコミットメントしていきますよ。

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