社長ブログ

社長フィロソフィー日記

頼る、頼られる

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数年前から新規事業のネタを暖めていて、実際に動き始めて1、2年になる。新しいことを成功させるためには、決して他社を当てにしてはならないということだと思う。
往々にして当社の様な中小企業(またはその集まり)であれば、「寄らば大樹の陰」ではないけれど、大企業などとの提携や共同開発みたいなものをつい期待してしまう。こちらが持たない信用、資金力や販売ルートなどを期待して、その大企業と組めさえすれば後は大船に乗った気持ちで事業はうまくいくとついつい思ってしまうのだ。
でも実態はそんな甘い話しはない。大企業だってメリットがあるから、そしてその弱小企業を助けるために話しに乗っているのではない。どちらかというと面白くなってきたらそんな弱小企業に任せないで自社でやってしまおう、面白い技術があれば自社で特許を取ってしまおう位に考えているに決まっている。大企業と組んでメリットがあるのは、こちらが確固たる技術やコア競争力を確立していて、大企業と言えど「組むしかない」と思う場合に限られる。
結局ビジネスに近道はないと思う。サービス内容や商品を磨き上げ、事業も自力でかなりうまくいっているという段階に至って始めて、もしくは大企業がこぞって日参するポジションを確保してから、更に拡大するには大企業とでも組むかと考え始めるくらいが丁度良いと思う。つまり頼るのではなく、頼られるくらいにならないと通用しないってことである。
当社も弱小なのだけど、そこは歯を食いしばって自力で新規事業を立ち上げていきたい。そのうちに頼られる存在になって相手を選べるくらいの実力をつけたいと思っています。

最後の5メートル

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どこで読んだか聞いたか忘れたけど、あるベテラン野球選手の話しがあった。練習の時に100メートルをダッシュするのだが、やはり若い選手には負けてしまう。しかしそのベテラン選手は焦る事もなく、実際にシーズンに入ると若手選手よりも良い成績を残す。
ベテラン選手が言う。「確かに100メートルダッシュでは負ける。しかし本当は負けていないんだ。彼らは100メートルダッシュの時に90メートルで力を抜く。最後の10メートルは流しているんだ。俺は最後の10メートルも全力で走っている。この10メートルの努力の差がシーズンでの成績の差になって現れているんだ。」
確かに。最後まで手を抜かない、しんどくなった時にどれだけ最後の力を振り絞れるか、練習の時も本気で全力を尽くせるか、こういうことってスポーツに限らずなんでも大事な事だ。練習を見ていれば大体その選手やチームの実力が分かる。細部まで最後の瞬間まで必死でやっているチームは強い、練習だからと言って本番ではやらない様な手抜きをやっている選手、チームは本番で最高のパフォーマンスを発揮出来る訳はない。
会社も、そこで働いているビジネスマンも同じことだ。製品開発は最後の詰めが大事、営業はクロージングが大事、事務は些細なミスもないように、新規事業はとことん挫けずに突き詰めないと何も得られない。
さて当社もこの時期はめちゃくちゃ忙しい(いつも?)。最後の10メートルも手を抜かず、頑張っていきたいと思います。

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