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IPM(総合有害生物管理)の基礎知識

IPM(総合有害生物管理)の基礎知識

物理的防除・サニテーション・侵入防止策など様々な手段を組み合わせて、総合的に害虫を管理する手法です。

食品・医薬品工場等の製造現場においては、HACCP(危害分析重要管理点方式)やGMP規準に適合した最新の防虫管理が求められています。具体的には、インスペクション(施設防虫診断)を実施して施設や衛生管理方式に対する防虫監査を毎年実施し、また重要管理点については定期的にモニタリングを行って防虫管理データを蓄積することが必要になっています。
このデータ蓄積に基づく防虫管理は、「総合有害生物管理(Integrated Pest Management=IPM)」と呼ばれています。

IPM(総合有害生物管理)の流れ

IPM(総合有害生物管理)の流れ

インスペクション

工場内全体の視察を行い、問題となっている生物や場所、今後問題となりそうな場所を調査します。インスペクションした結果は内容はまとめて、報告書として提出します。

昆虫相調査

トラップを用いて工場全体または特定エリアの調査を行い、昆虫の分布状態を把握します。さらに継続的にモニタリングするエリアを決定します。

モニタリング

先の調査で決定されたモニタリングエリアにトラップを設置し、定期的な調査を行います。回収したトラップは分析(虫の種類や数の記録)を行い、モニタリング報告書を作成します。
モニタリングは、年間の昆虫発生状況の把握や、防除施工の効果を検証することができ、蓄積されたデータ(報告書)は将来、異物混入など問題が発生した際の原因究明や説明するための参考資料にもなります。

防除施工

モニタリングした結果、捕獲数の急増など異常が認められた場合、対策を講じ実行します。
防除方法は化学的防除だけでなく、物理的防除、侵入防止対策、サニテーションなど様々な手段を組合わせて、対象害虫の種類やステージに応じた防除管理施工を実施します。
施工した内容は記録、報告書として提出します。

バリデーション

インスペクション、モニタリング、防除施工の報告書を作成します。作成した報告書は情報管理し、今後の防虫対策に役立てます。

ディスカッション

報告書を基に協議を行い、社員教育や今後の対策内容を検討します。

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